
コンサルタントといっても幅広い業種でコンサルタントが活躍する時代になっているので、これさえあれば大丈夫ということはないですが。いわゆるコンサルティングファームと言われる場所で働く際にどのようなスキル知識があれば活躍できるのでしょうか。逆に、この部分を説明すると、コンサルタントは何ができて、どこを得意分野にしているのかわかってもらえると思います。この前も「コンサルってパワポの紙しかつからないよね~」と言われて傷心気味です(笑)
会社の若手にどこから勉強すればいいですか?と聞かれたときによくホワイトボードに書く絵です。もちろん各社や人それぞれで異なると思いますが、大枠は一緒かなと考えています。

下から積み上げていきますが、若手は徹底的にロジカルシンキング、コミュニケーション、ライティングを鍛えられます。コンサル会社に入ると議事録作成から入るのはこのためです。議事録作成は会議内容の構造化、第3者にもわかる文章作成が求められます。議事録を見ると若手の能力の基礎力はなんとなく把握できます。ですので、コンサル会社の面接ではこの部分の能力有無が問われます。ここをクリアーするとメンバーをリーディングし、案件を独力でゴールまで到達させるプロジェクトマネジメント能力の獲得が求められます。
しかし、知識・スキルが本当にこれしかないと仮定すると、きれいな資料が作れて、お客様とそつなくコミュニケーションできる信用できそうだけど、本当はどうなの?パワポきれいだね?の人です。そのうえ、仮説、MECE、バックキャスティング、PoC、イノベーション、デジタルというバズワードを使い、論理思考とコミュニケーションでマウントしてきて、会話の中身が見えてこなかったら要注意です。(笑)。
マネージャーになるまでの間に、自分が得意の知識分野と業界分野を構築してこないと、中身があるコンサルティングにたどり着かなくなり、シニアマネージャーになれないケースが発生します。そして、マネージャーレベルで転職を繰り返す現象が発生します。そこで頑張って上に行く人もいれば、疲れてコンサル業から事業会社へ移る人もいます。ちなみに、コンサル業界は専門分野の強弱で、戦略系、IT系、組織人事系、会計系と別れますが、近頃はどこの会社もデジタルを前面に出す会社が多いです。
とはいうものの、そこまでの経験が濃い+自頭の良い人が多いので他の業界でも活躍できる人が多いことは間違いないです。仮に、ディレクターまでたどり着いても、時代の変化とともに求められる知識は変わるので、ひたすら学び続けるハードな職業であることは間違いないですが、飽きのこない楽しい職業だと思います。加えて、人それぞれ基礎分野でも強い、弱いがあるので、コンサルアプローチも人それぞれ、自分のスタイルを気づきやすいのもこの職業の良いところだと思います。